既卒の就職活動のための5つの対策-ぼくが既卒で内定をもらうまで-

kisotsu

ぼくは引きこもりになる前、既卒で就活をしていた。そして既卒として就職活動をして内定をいただくことができた。今日はぼくの個人的な既卒の就活体験談と既卒の就職活動の対策をまとめてみる。

ぼくが既卒になった経緯

ぼくは2014年に大学院を修了した。卒業後、少しのアルバイト期間(4-5ヶ月)を経て既卒として就活することになる。

2014年の3月に大学院を修了。 周りがマイナビリクナビのエントリー祭りをしていた頃、僕は就活をほとんどせず。興味があったのは大企業ではなくて小さくても面白そうなことしてるベンチャーとか事務所だった。めぼしい会社に幾つか連絡してしてみると「すぐ働ける人が欲しい」「今は求人してない」と断られ、面倒くさくなって卒業してから探せばいいやと軽い気持ちで就活を保留。それから卒業までの1年間はほんと一瞬であんまり覚えてない。がむしゃらに研究して論文書いてたらあれよあれよで卒業してしまった。残ったのは院卒ニートという烙印だけ。*1

 

既卒に対する社会の見方

よく既卒での就職活動は厳しいと聞く。これは半分本当で半分は嘘だ。以下、実際に既卒として就職活動をしたぼくの見解をまとめる。

1.既卒は”新卒と比べれば”就活は厳しい

新卒と既卒では企業の見方が変わるのは事実だ。もし同程度の能力を持つ新卒者と既卒者がいて、採用面接時に2人を比べたとき、多くの採用担当者は新卒を選ぶだろう。理由は簡単。日本では卒業前に就職活動をして卒業と同時に働き出すことが当たり前とされているからだ。

もちろんしっかりとした理由があって就職活動をしなかった人もいれば、そうでない人もいるだろう。でも採用担当者の気持ちになれば、わざわざ突出した才能もない、即戦力でもない若手を選ぶときに、当たり前をしてこなかった人間を選ぶのにはリスクがあるということは分かる。なぜなら企業の中にも当たり前のルールや規律があって、既卒者が、数回だけの面接で規律を守れる人間かどうかなど判断できないからだ。

2.既卒の内定率

マイナビが2015年12月に発表した「2015年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」では、2015年度の既卒者の内定率は43.2%。新卒者79.9%と比べると約36%の開きがある。

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就職活動に対する意欲や活動量が異なるため単純比較はできないが、それでも新卒と比べ、既卒者の方が内定をもらうのは難しいことは事実のようだ。

既卒者は就職できないのか?

新卒者と比較すれば既卒の就職は厳しいことは事実だ。しかしこれはあくまで”新卒者と比べて”の話。既卒者は就職できないのか?という問に対する回答はNOだ。なぜなら先ほどの図を見ても4割が内定を得ているし僕自身既卒の身で就活をして内定をいただくことができた。既卒者であっても20代の若い人材を求める企業は多い。

 

とは言っても新卒者とは立場的に不利な状況であり、これまでのように一緒に就職活動をして励まし合う仲間はいない。また新卒時のように手厚いサポートを受けられる環境は激減する。更に中途採用の社会人経験者がライバルとなる場合もある。よって既卒者が少しでも有利に就職活動を進めていくためには、新卒時の就職活動とは少し異なる戦略が必要だ

 

既卒の就活活動の具体的方法

既卒として就職活動をする際大切なことを以下にまとめる。就活中の方も今一度チェックしてみよう。

.新卒ではないことをまず受け止める

あなたが新卒ではないこと。そのことをまずしっかり受け止めよう。現実問題、あなたがなぜ在学中に就職を決めなかったのかは面接でかなり高い確率で聞かれる。なぜならこの点は面接者が最も質問しやすい疑問であるからだ。

しかし不安を感じる必要は全くない。いまできる行動をするために気持ちの整理をしよう。苦しいことかもしれないが絶対に乗り越えなければいけない最初のハードルだ。自分が”既卒”であることを認識し対策を考える。対策に関しては後述する。 

自分の現状を把握する 

あなたがしないといけないのは既卒者としての就職活動にむけた戦略を練ることだ。以下にチェックすべき項目をまとめる。

チェック項目 

 2.あなたが新卒で就職しなかった理由をノートに洗い出す

既卒での就活ではかなり高い確率で”新卒で就職しなかった理由”を聞かれることになる。この質問に対して、多くの人がポジティブな回答は提示できない。しかし悲観することは全くない。面接者は単純に、空白期間にあなたがなにをしていたかを知りたいだけだ。人に自慢できる嘘の話を作る必要はない。まずはあなたがやっていたことをとにかくたくさんリストアップしてみよう。

資格の勉強をしていた。本を読んだ。旅に出た。たくさんの人に出会った。どんなにくだらないことでもいいので、ノートにたくさん書きだそう。手を動かしている内に人に話せる内容が次第に固まっていく。

 

3. 徹底的に条件を絞り込む

これは既卒の就活に限ったことではないが、応募する会社を選定する上で譲れない条件を絞り込もう。なぜこの作業が必要かと言えば、会社の労働条件や福利厚生、社風など比較しはじめるとキリがなくなるからだ。身も蓋もないことを言うと、どれだけあなたが事前にその会社のことを調べようとも、実際に採用となって働き出すと思っていたものとは必ず違う。絶対に譲れないポイントだけを整理し、そのルールに則って応募する会社を決めよう。この作業をするだけで、エントリーする前にパソコンの前でウンウン悩む時間は減る。

僕の場合、以下の3つが絞り込んだ条件だった。

  1. 最低限の給与(20万円以上)
  2. 自分の得意そうなor苦手意識のない業務内容
  3. 自宅から通える距離(電車通勤で1時間以内) 

 

4.失敗をバネにあなたの強みや経験をストーリーに仕立てる

既卒者としての強みは”新卒ではない”ことだ。どういうことか。先述したように、多くの場面で既卒はネガティブな印象を採用担当者に与える。これを逆手に取ろう。あなたは既に人があまりしてきていない経験をしている。これは大きな強みだ。 

面接は対話の時間であると同時に、あなたの人間性をプレゼンテーションする機会でもある。面接官にあなたと一緒に働きたいと思わせなければならない。こういった誰かを説得をするとき、話にのめり込ませるために効果的なのがストーリーテリングだ。

映画でよく出てくるヒーロー劇を例に取ろう。多くのヒット映画で描かれる主人公(ヒーロー)は一度挫折し、最後に大逆転を果たす。なぜこのようなストーリー展開が採用されるかというと、観客が主人公に対して感情移入しやすいためだ。人は一度失敗した人間に対しては親近感が湧く。そしてその後どう困難を乗り越えたかをアピールすれば共感や信頼感を抱いてもらいやすい。

僕の場合は、就職活動をせずに卒業した後の焦りや不安を包み隠さず話して自己開示し、その後在学時に勉強してきたことを仕事に繋げたいと思っていることを真摯に話した。僕自身、特別なスキルや経験については持っていないしアピールもしなかった。

嘘はつかず、しかし決して自分のことを卑下せずに自身の気持ちの変化や想いの変化をまとめてみよう。ポイントは絶対に自分を責めている様子を見せないことだ。自信のない人間を積極的に採用する会社はない。

 

以上が僕自身の経験を踏まえた就活する上で重要な3つのチェック項目だ。以上の項目でまだ粗があると感じた時はここを見ながら現状分析と対策を進めてみるといいと思う。

 

5.既卒者として戦いやすいフィールドを選ぶ

前述したとおり、わざわざ新卒者と対峙して就職活動をする必要はない。リクナビ・マイナビにない優良企業は山ほどある要はその企業をどう見つけ出すかだ。

新卒時に多くの人がお世話になるリクナビ・マイナビは既卒者の応募が可能であっても、大量の新卒者と比較されるため不利になる可能性が高い。またハローワークの求人は、会社のフィルタリングがなく(基本的にはどんな会社でも求人を出せる)、また事前情報も少ない。

おすすめなのは既卒者向けの就活サイトを活用することだこのような就活サイトでは新卒者が応募してこない求人を扱う企業もある。既卒歓迎である企業は実は多いのだ。また求人を出す側も予め既卒者からの応募を前提としているため、既卒に理解のある場合も多い。

 

おすすめの既卒者向け就活サイト 

以下は就活する際に登録しておいて損はない既卒者向けの就活サイトだ。個人的経験や親しい友人が利用して実際に採用されたときに活用した就活サイトだ。

1.いい就職.com

いい就職.com は新卒・既卒・第二新卒の就職サポートをする就活サイトだ。ぼくが実際に利用して内定をいただいた求人サイトでもある。

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■いい就職.comを利用するメリット/デメリット

この求人サイトの特徴はブラック企業が少なく社会保障が充実した企業を数多く紹介している点だ。いい就職プラザでは掲載する求人会社を厳格に見定めている。離職率の高い会社や社会保険の完備されていない会社はこのサイトに掲載されない。ぼくが実際に面接していただいた会社にもいい就職.comのスタッフが頻繁に足を運び、事前調査をしっかりしており企業側からの信頼度も高かった。

また専任スタッフのフォローが素晴らしい点もいい就職.comを利用するメリットだ。ぼくの場合、希望職種を伝えると10程の候補をその場で調べてくれた。他の就職エージェントでは実績を素早くあげようと押し売りする場合もあるが、いい就職.comではそんなことは全くなかった。こちらの希望を汲み取り、応募可能な企業を提案してもらえるスタンスだ。もちろん他社でときどき聞く「説教される」のようなことはなかった。

デメリットはサイト上の求人内容は企業名が伏せて公開してある点だ。エントリーの後、いい就職.comのヒアリングではじめて企業名を教えてもらえる。この点は不便だと感じるところもあったが、その分申し込む求職者が絞り込まれるメリットも有る。

また大手の企業の求人が少ないのも留意点だ。もし大手も考慮にいれて就活を進めたいならば後述する求人サイトと併用するのがおすすめだ。いい就職.comは大手が少ない分地元の優良な会社をしっかり見極めている。本気で就職したい方にはイチオシの求人サイトだ。 

日本の若者の就職応援サイト「いい就職.com」

 

2.ハタラクティブ

中小企業以外にも大手の企業も視野に入れるならばハタラクティブ もチェックしておくといい。ぼくの知り合いはこの求人サイトで採用をもらっていた。ハタラクティブもいい就職.com同様、既卒や第二新卒に特化した就活サイトだ。

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■ハタラクティブを利用するメリット/デメリット

既卒や第二新卒では大手上場企業に就職できないかと言えば必ずしもそうではない。基本的に既卒・第二新卒向けのサイトが扱う求人は中小企業が多いが、ハタラクティブの利用者の就職先は上場企業が51%を占めるのが大きな特徴だ。

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これまでの40000人の支援実績と正社員就職率が80.4%という数字からも信頼できる就職支援サービスだと分かる。また専任のキャリアコンサルタントがつくため丁寧なサポートが受けられることもメリットだ。自己分析から模擬面接まで親身に相談に乗ってもらえるだろう。

デメリットは支店が関東圏のみだという点だ。全国中に支店展開されていないため首都圏以外に住む方は利用しにくい。関東圏以外に住む既卒就活者は全国に支店のある日本の若者の就職応援サイト「いい就職.com」 を利用するのをおすすめする。

また他社と比べると求人数が少なめということもデメリットの1つだ。しかしその分求人の質に力を入れているため優良企業は見つけやすい。他の求人サイトと合わせて利用するのが良いだろう。以上、関東での就活を考えている方は登録しておいて損はない求人サイトだ。

既卒の就職なら!【ハタラクティブ】  

 

最後に 

既卒として就職活動中もしくは今から就職活動をはじめるあなたに向けて

今あなたの心の中には焦りや不安があるかもしれない。

「既卒のわたしを採用してくれる会社はあるのだろうか。」「自分に合った会社を見つけられるだろうか。」「採用が決まっても幸せに働けるのだろうか。」

答えはわからない。

でも確実に言えることは、行動しないことが最大のリスクであるということだ。

時間は確実に、今この瞬間も過ぎていく。

もし今、ただ焦りの中で悶々としながら日々が過ぎているとすれば、その時間はとてもとても勿体無いと思う。

小さな行動でもいい。少しでも前に進んでみよう。

面接に失敗したっていい。

もっといい就職先に応募すればいいから。

就職に失敗したっていい。

もっと待遇の良い所に転職すればいい。スキルを磨いて独立したっていい。

まだ起きていない未来に不安を感じる必要なんかない。

希望を持とう。今できることを本気でやれば人生はなんとかなる。

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