家具を買わない選択肢とオープンソースデザイン
「オープンソースデザイン」という考え方をご存知でしょうか?デザイナーの太刀川瑛弼(nosigner)さんが提唱されている「物を売るのではなく、物の作り方をシェアする」という考え方です。例えば、震災時にいくらお金があっても肝心な「物」がなければ何も買えませんよね。暗闇を照らすランプが欲しくても、お店は営業してないし、電気自体が止まっているかもしれません。オープンソースデザインは「モノは買うもの」という前提を一旦横に置き、作り手と使い手の垣根をなくすことを目的としたデザインプロジェクトです。
今は家具を安く購入できるお店も増えてきてますよね。ニトリやIKEA、無印良品などなど。でも実は買わなくてもちょっと頭を使ってみるだけで、安くてしかもオリジナルの家具をつくることができます。
脚立に板を3枚乗っけるだけの棚
これなら誰でもできるでしょ?ちょいとおしゃれな脚立を2つ買ってきて板を乗せたらオリジナル棚の完成。木の板はホームセンターに行って1カット数十円、もしくは無料でカットしてくれます。http://www.hc-kohnan.com/howto/
自分がやるのは「棚を買う」ことじゃなくて「脚立を選ぶ」ことくらい。もしかしたらもう既にあなたの家に材料は揃ってるかもしれません。
消費するのではなく、自分で組み合わせて作る
ぼくはこういう身の回りの物を自分で調達するという考え方好きです。自分でちょっと工夫を凝らすだけで、世界でたった1つの家具ができるし、なによりダサくならない。ダサくなったとしたら自分のセンスが悪いだけ。例えばこの棚なら、また新しく脚立を買ってきたらデザインを変えられるし、ボツになった脚立は普通に脚立として使えばいいだけです。
OPEN SOHKO DESIGN
OPEN SOHKO DESIGN では、この棚以外にも色々な家具の作り方の知識をシェアしています。例えば、
パネルで作ったペンダントライト(一部モジュール)
板と釘で組み立てられる椅子
他にも「テーブル」や「スツール」など、建築家やデザイナーによる幾つかの「作り方」や「図面」が無料で公開されています。ちなみにぼくは全部ダウンロード済み。だってプライスレスだからっ!
椅子とかテーブルは制作するのに敷居が高いかもしれませんが、DIY素人でも慎重に部材を選べば作れるものばかりだと思います。とにもかくにも、脚立でできる棚から作ってみてはどうでしょう?お店では手に入らない、あなただけの味のある家具が作れますよ。では、今日はこんな感じで。
こちらの海外サイトも参考になります。
Opendesk – A different approach to design furniture