フリースタイルダンジョンでMCバトル日本一に君臨するR指定が負けた。
相手は自身の活動ユニット、コッペパン (現在は活動休止中)の相方。今回はR指定の相方であり確かな実力を持つ大阪のラッパー、KOPERUを特集する。
KOPERUのプロフィール
KOPERUは大阪出身のラッパーであり、徐々に知名度が上がっている実力派のラッパーだ。音源だけでなくMCバトルにも数多く参加し実績をあげている。
KOPERU(コペル)
大阪産まれ、たこ焼き育ち。 大阪キッド。
2009年代々木公園野外音楽堂にて行われたB-BOY PARK UNDER20 MCバトルに出場し、若干17歳で優勝。
また同時に大阪の同世代ラッパー、R-指定、DJ ドイケンとグループ、コッペパンを結成。大阪を中心に全国で勢力的にライブ活動を行う。
コッペパン活動休止後の2013年からはKEN THE 390主宰レーベル、DREAM BOYと契約。2013年8月にはtofubeatsプロデュースによる楽曲「Dream On」をシングルリリースし話題を呼び、2014年には1stアルバム「大阪キッド」をリリースした。
R指定とコペルの関係性
R指定を強烈にライバル視する一方、コッペパンでは長年一緒に活動する良いパートナーでもある不思議な関係性。以下Amebreakのインタビュー記事から抜粋。
■R指定君とはそこで出会ってコッペパンを結成したんだよね?
「R君との出会いはそうなんですけど、コッペパン自体はもっと前から結成してて。最初は、僕とペッペボムってラッパーのふたりでコッペパンを作ってたんですよ。だけど、『もっと声の低いラッパーが欲しいね』って話になって、R君をスカウトしたんです。それで、もうひとりのMCも参加して4人でやってたんですけど、いろいろあって僕とR君以外のふたりが抜けちゃって、あんまり喋ったこともないふたりが残って(笑)。場所的にもR君は堺で、僕は豊中なんで、大阪でも結構離れてて、遊ぶことも梅田サイファーぐらいで。だけど、せっかくやってるし、解散はしなくていいかなってことで、なんとなく続けて」*1
過去の2人のバトル
2人の関係性は2011年のADRENALINE MC BATTLE に表れている。かなりハイレベルな戦いだが、MCバトルで見られるバチバチのディスというよりは、2人の活動の蓄積やお互いがよく知っているからこそ滲み出るライミングに引き込まれるバトルだ。(2:40-)
KOPERUのラップの特徴
さてここまでコッペパンの2人について、2人の関係性についてご紹介したが、KOPERUとはどんなラッパーなのか簡単にまとめていく。
KOPERUのラップの特徴
- かたく誰でも聴き取れるライミング
- 高音が特徴的なラッパーらしくない声
- 圧倒的な揚げ足取り力
- 多彩なフロー
- “かわいい”外見
- POPな音源もクール
彼のMCバトルは抜群に固い韻を細かく踏みながら、的確に相手の揚げ足を取りにいくスタイルだ。KOPERUのフリースタイルを堪能したいのならばこのバトルがおすすめ。⇒戦極MC BATTLE 第11章(15.2 .21) KOPERUvsふぁんく @BEST BOUTその2 – YouTube
相手のふぁんくもUMB常連の実力者。そしてKOPERU、R指定と同じ大阪梅田サイファー出身のMCだ。アップテンポのビートに流れるようにライムをはめるKOPERUと見事すぎるふぁんくのアンサー。掛け合いが見ていて楽しいバトルだ。
KOPERUのスキルフルなライミング! Takin’Off
彼の音源はtofubeatsとのコラボ楽曲『Dream On』やR指定との『男子自由形』などオススメできるものばかりだが、個人的に激推ししたいのが『Takin’Off』という楽曲だ。この音源は誰でも取っ付きやすく、それでいてスキルフルな韻と流れるようなフローで構成されるKOPERUの魅力が凝縮された作品だ。是非チェックしてみてほしい。
『Takin’ Off feat. KOPERU』 issei
終始繰り返される謎のダンスに目が行ってしまうかもしれないが、シンプルに楽曲のグルーヴ感が伝わる仕上がりの作品だ。爽やかなリリックとスムーズに耳に入ってくるラップがとても心地良い。
この曲を車でガンガンにならして海岸線をドライブしてみよう。
↑『Takin’ Off feat. KOPERU』 issei
↑最新作アルバム『カマトト』 KOPERU & ISSEI
↑「Dream On」収録アルバム 『大阪キッド』 KOPERU