引きこもりニートがいざ働きだそうと思って最初にぶち当たる壁が「面接」。ただでさえ誰かと会話することにブランクがあるのが引きこもりですが、面接で自分の空白期間はできれば触れられたくない部分ですよね。
でも面接では十中八九、あなたの「空白期間」について説明しなければいけない場面が来るでしょう。
実際、引きこもりのニートだったぼくも面接を受けたときにやはり空白期間について聞かれた経験があります。今日は、引きこもりニートの面接対策、「空白期間をどうやって説明すればよいか」について解説していきます。
この記事で想定する読者
- 働きたいけど面接で自分をアピールできる自信がない人
- 空白期間をどうやって説明すればいいかわからない人
- 面接に自信を持って望めない人
目次
あなたに対する社会の見方
まずあなたに対する社会の見方について整理していきます。少し辛辣なことも書きますが、絶望する必要は全くありません。現状を正しく認識して、あなたの空白期間をどう説明すればいいのか対策を立てていきましょう。
まず面接対策の第一歩として社会(会社や面接官)があなたをどう見ているかを今一度確認することが大切です。
空白期間が不利に働くのは事実
採用する側の企業にとって、あなたに空白期間があることが不利になるのは事実です。なぜなら、空白期間は”生産的じゃない時間”と一般的には捉えられるからです。空白期間中のことを声を大にして「こんなことをやっていました!!」と、伝えることができる人は少ないでしょう。
会社や面接官は当然あなたの過去を知らないし、空白期間のことについても知りません。そうなると、「空白期間がある人=普通じゃない人」として捉えるのはある意味当然のことです。
この構図は当然面接に不利に働く可能性がありますし、有利に働くことはまずありません。
会社や面接官の気持ちとは?
引きこもりニート経験がある人は自分の経歴に対して必要以上に卑下する傾向があります。しかし今からあなたを面接する会社にとって、空白期間があるからといって、自信がなさそうなあなたを採用するでしょうか?働いていない期間があっても、「これから誠実に仕事と向き合おう!」と息巻いていて、先のことに目が向いている人を採用したいに決まっています。
逆にこれまでのあなたの空白期間に後悔ばかりしている人には、企業はなんの魅力も感じません。その点をまずしっかりと認識しましょう。
POINT
自分を卑下したところで損しかしない
面接前にあなたに空白期間があることはもう知っている
あなたが面接にこぎつけた時点で企業はあなたに空白期間があることは分かっています。なぜならハローワークや就活サイトを使って応募すれば、職歴や学歴に関する情報は事前に知らされるからです。
それでもあなたと面接をするということは、空白期間があることを知った上であなたに興味があるということ。わざわざ面接までしてあなたに説教したいと考える会社なんてありません。面接のアポまで進めば、なんら空白期間についての後ろめたさは持つ必要はないのです。
企業が空白期間について質問する理由
面接官はなぜあなたの空白期間を聞くのでしょう。
企業は空白期間について単純に聞いているだけです。それ以上でもそれ以下でもないと考えてください。
企業はあなたの過去について聞きますが、あなたの過去なんて本当はどうでもいいのです。あなたが真面目に、誠実に仕事をしてくれる人かどうか、それを見極めるためにあなたの過去について聞くだけなのです。
POINT
過去について聞くのはあなたの人間性を知りたいだけ
空白期間のある引きこもりニートの面接攻略
それでは具体的に空白期間をどのようにアピールしていけばよいのか解説してきます。
あなたの過去をストーリーにする
引きこもりニートが、自分の空白期間をうまく説明するにはちょっとした工夫が必要です。ありのままを話すだけではマイナスの印象を与える可能性があります。
そこで有効になるのがストーリーテリングという手法です。あなたが本当は触れられたくない”空白期間”について、一つのストーリーとして話すことで会社、面接官に共感してもらいあなたの人間性について知ってもらうのが目的です。
昔から映画や活劇では、主人公が一度失敗をして、再び立ち上がり、最後に大きな成功を手にします。例えば、スターウォーズ、ライオンキング、ロッキー、トップガン。すべてこのような流れになっています。
ヒーロー劇のストーリー
挑戦→失敗→再起→成功
このような構成が取られる理由は、一度も失敗せずに成功した人よりも、失敗して再び奮起する人の方に人は圧倒的に共感しやすいからです。
面接対策としてこの方法は使えます。もし、あなたの空白期間があまり人に言えないようなマイナスなものだとすれば、それを一つの”失敗”としてストーリーに組み込んで話すことで、あなたの人間性について強く印象付けることができます。
過去に就職し仕事をしていた(挑戦)→体を壊して仕事を辞めた(失敗)→仕事したい(再起)
就職に失敗した(挑戦)→引きこもりに(失敗)→仕事したい(再起)
こういった基本的な骨組みにあなたの具体的な経験を肉付けしていけば説得力のあるストーリーが話せます。もし、自分には具体的に話せるような経験がないと思っている人でも自己分析を徹底的に行うことで必ず具体的な経験を見つけることができます。
自己分析のやりかた
それではどのように自己分析を進めればいいのでしょうか。まずあなたの引きこもり時代、引きこもりになる前、これからのことについて漠然としたテーマを紙に書き出します。例えば以下のようなこと。
- 引きこもりで辛かったこと
- 自分の弱みとは
- 理想の職業
- 求める年収
- 自分の長所
- 10年後のあなたの姿
- 悔やんでいること
- これからやりたいこと
- あなたの人生で人に誇れること
- ・・・
このようにテーマをたくさん出したら、テーマに対して一つずつ深掘りしていきます。例えば以下のようにテーマに対して枝葉のように質問をしていきます。
「引きこもりで辛かったこと」
- なぜあなたは辛かったのか?
- なにが辛い思いをさせたのか?
- 辛い思いの原因はなにか?
- 誰がそれに関わっているのか?
- 自分が悪いのか?誰が悪いのか?
- 辛さから逃れるためになにか行ったか?
- 過去に戻れるならどうすればよかったか?
こうしていくうちに、あなたにとっての「引きこもり」はどんなものだったのか、あなたはどのようなことが辛いのか、あなたと周りとの関係性など、自分でも意識していなかったことがだんだんと分かってきます。
このような作業を丸1日でもしてみれば、面接で話せるくらいの具体的な経験やエピソードは必ず出てきます。このような徹底的な自己分析の方法は「メモの魔力」という本にもっと詳しくまとまっています。膨大な数の「質問」も一覧になって載っているので興味があれば手にとってみるのがいいでしょう。
アルバイトをするのもアリ
徹底的に自己分析を行えばいくら話すことがない人でも面接の数分間でアピールできることは出てきます。もしそれでも自信がない、なにか具体的な経験談がほしいのなら、実際に短期間でもアルバイトをしてみるのもおすすめです。社会経験がない人、離職から時間が開いている場合は自分の自信にも繋がるし、いきなり就職するよりかは気が楽になるからです。
またアルバイト期間で履歴書を埋めることもできます。アルバイト経験は書いてはいけないというサイトもありますが、そんなことはありません。アピールできるものは全て使うのが鉄則です。
チェックポイント
空白期間について嘘はつかない
よく留学に行っていた、介護をしていた、資格取得の勉強をしていたと嘘を言ってでもアピールせよ、といったことを目にしますがそれはおすすめできません。なぜなら、空白期間について嘘をついてもプラスの印象を与える可能性は低いからです。
例えばあなたが面接官で、面接者に空白期間について聞いたときに、「資格の勉強をしていました」と返ってきたらどう思うでしょうか?
「資格の勉強をしていたのですね。すごいですね。」とはならないと思います。嘘をついて形式的に真面目なふりをしても、相手に好印象は与えません。そして嘘は深掘りされれば、すぐバレます。そうなればあなたが採用されることはありません。
空白期間について質問されたとき、嘘をついて加点を狙うよりも、本当のことを丁寧にお話しすることで誠実さをアピールした方が賢明です。面接官もこれから関係をつくっていく相手のひとりなのです。
ポジティブに。
面接ではあなたの過去のことについて聞かれます。基本的には嘘なく、丁寧に会話すればいいですが、決してネガティブな印象を与えるように話してはいけません。もし、空白期間があなたにとってにとってネガティブなものであっても、悲観的には話してはいけません。
面接官も人間です。他人の暗い話を積極的に聞きたい人なんて少ないでしょう。面接官はあなたの過去を知りたがりますが、決してあなたの暗い過去を知りたいわけではないのです。
空白期間について聞かれても”堂々と”していればよい
さきほど説明したように、企業はあなたの人間性について知りたいがために空白期間について質問します。にもかかわらず、あなたがオドオドとした態度を取っていては面接が上手く進むはずがありません。
空白期間について聞かれても“堂々”とした態度を取りましょう。
引きこもりやニート期間があることは、別に悪いことではありません。それを卑下することなく、誠実に面接官と会話します。目線は泳がないように、相手の眉間に合わせます。
まとめ
この記事では引きこもりニートの空白期間をどう説明すればいいか、その対策について解説してきました。
POINT
- 自分を卑下せず堂々としていればいい
- 徹底的な自己分析をする
- 空白期間を説明するストーリーを作る
空白期間があれば、社会復帰するのに尻込みする気持ちは私にも痛いほどわかります。なにか後ろめたい気持ちをがある人もいるかもしれません。でも空白期間があってもいいと思います。そしてそれがあれば人に評価されないというのも間違っています。
もしあなたが、その空白期間にいる自分から脱したいのなら、行動すべきです。小さな行動でもいいです。自己分析から始めてみてください。
引きこもりニートおすすめの就職サイト
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