ラップの「チェケラッ!」ってなに?意味と使い方をわかりやすく説明する

checkitout
Yo!チェケラー!

ヒップホップブーム真っ只中のいま、ラップを耳にする機会も増えてきました。ストリート文化から発展したヒップホップでは、ストリート特有の言葉やスラングも多く、聞き馴染みのないフレーズもよくありますよね。

今日はラップといえばの代名詞「チェケラッ!」の意味や使い方についてまとめていきます。

チェケラはCheck it Outの略

ラップで頻出するフレーズの「チェケラッ!」。

これは英語の「Check it Out!」の略です。

ネイティブが素早く発音したときの音が「チェケラ」と聞こえるんですね。

「チェック、イット、アウト!」→「チェッケェッラウト」!→「チェケラッ!」みたいな感じでしょうか。同じような意味のフレーズで「Check it Now!」もよく使われます。

チェケラの意味

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さて「Check it Out」とはどんな意味なのでしょうか。
『Check it out』は直訳すると「それを確認してください。」となりますが、スラングとしてヒップホップで用いられる場合、直訳とはニュアンスが異なります
文脈にもよりますが、特に「ほら見ろよ!」、「チェックしとけ!」、「よく聞け!」といった意味で用いられることがほとんどです。

この「Check it Out」という言葉ですが、特にラッパーがバトルや音源で用いる場合、あまり意味をなさずに使われる場合が多いです。

ラップで使われるチェケラッ!の2つの使い方

1.自分のリズムに合わせるための「チェケラッ」

例えば学校の先生でも「えー、」とか「要はー、」と説明する前に入れる癖がある人がいますよね。このように、ラッパーもビート(後ろにかかる曲)に乗ってラップする前にリズムを整えるために「チェケラ」と言葉にします。

Hiphopでは例えば「Yo!Yo!」とか「ワンツー、ワンツー」そして「Yo Check it Out (チェケラッ)」という風に一言入れてから自分の間で音に乗りラップするんですね。

2.勢いづけの「チェケラッ」

その他にも、ラップに入る前に勢いをつけるために用いられることがあります。
要は「いくぞっ!」のヒップホップ的な言い方と言ってもいいのかもしれません。ビートに乗せてラップするのに聴き心地の良いフレーズとしても使いやすいのが「チェケラッ」だったのでしょう。

日本で「Check it Out」を流行させたのはBeastie Boys??

Beastie Boys – “Ch-Check It Out”

「チェッ、チェッケェッチェ、チェケラーー!!」というフレーズは多くの人が一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。
2004年にリリースされたBeastie Boysの「Ch-Check It Out」という楽曲は、日本でも人気が出ました。当時は、KICK THE CAN CREWやRIP SLYMEが活躍し、日本語ラップもオリコンチャートに上がり、一般の人もラップを聞き始めた頃。そんな時代にリリースされこの楽曲がヒットしたことで、「チェケラー!」という強烈に耳に残るフレーズが日本でも浸透し、『ラップ≒チェケラッ』という認識が生まれたのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ヒップホップは独特な歴史やカルチャーのある音楽分野です。スラング一つとっても、様々なやり方でラップに取り込まれ、それもまたラップの楽しみ方の一つでしょう。以下の記事に様々なスラングをまとめています。高校生ラップ選手権についても触れていますので興味のある方はぜひご一読を!
【HipHop用語集】日本語ラップ嫌いも楽しめる!【高校生ラップ選手権】のおすすめフリースタイルバトル特集!

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