「引きこもり」に対してこんなイメージのある方も多いのではないでしょうか?ぼくは1年と少しの引きこもり経験があります。そしてこの画像のような生活を3ヶ月くらい過ごしました。僕の場合はテレビではなくパソコンでしたが。「ひきこもり」と「海外留学」って何がちがうの?というエントリーでも少し触れましたが、ぼくのひきこもり生活はこんな感じでした。
- 音が立たないように玄関のドアを閉める
- 友達から心配の着信メールがあっても返さない
- なるべく家族と会わないようにする
- 家のなかではすり足で歩く
- ご飯は深夜に1人で食べる
- ずっと誰とも会わずにPCに向かっている
よくあるひきこもりの典型的なイメージじゃないかと思います。今日は「なぜひきこもりは真っ暗な部屋の中でパソコンだけつけて生活しているのか」について、ぼくの実体験に基づいた考えを話してみたいと思います。
ぼくが真っ暗な部屋でパソコンだけつけて生活していた理由
ぼくも昼夜関係なく自分の部屋の電気を消してパソコンだけ眺めていた時期がありました。大体3ヶ月くらい。一番病んでいた時期です。なぜそんな生活になっていたのか、振り返ってみると主に2つの理由が考えられます。
理由1.近所の人に部屋の電気が付いているのを見られたくない
ぼくのなかでもっとも大きな理由だったと思います。とにかく自分が27歳で無職、このことに強烈な焦りとコンプレックスがありました。だから近所の人と顔を合わすことは可能な限り避けたいんですね。「なんで平日の昼に家にいるんだろう?」「え、〇〇さんとこの息子さんてニート?」こんなこと思われたら、家族にも迷惑がかかる。そう思って家から出ることができなくなります。
更に困ったことは、ぼくみたいなタイプのひきこもりはかなり自意識過剰です。近所のみんながぼくのことを監視しているような気分になっています。
だから電気を消すのです。
「僕の部屋の位置がバレているかもしれない」「家の前を通るときにチラっと覗かれてるかもしれない」こんな妄想が自分のなかで大きく膨らんで、怖くなるのです。
電気が消えてれば多少、ココロの安らぎになります。もし部屋の明かりをチェックされていたとしても、「ああ、家にいないんだ」と思われるだけですから。
理由2.パソコンしか時間を潰せない
近所の人に限らず、家族に対してもなるべく自分の存在感を小さくしたいという心理がありました。例えば
- 家のなかではすり足で歩く
- ご飯は深夜に1人で食べる
- ずっと誰とも会わずにPCに向かっている
などがこれに当たります。そうなると、自分の部屋からなかなか出なくなります。リビングで家族と一緒にテレビを観るなんてことはできないんですね、実際ぼくは引きこもり期間中、家族団欒でテレビを観た記憶はありません。
じゃあどうやって有り余る時間を潰すのか?
ネットサーフィンが最も手軽で自然な現実逃避の方法でした。パソコンはテレビと違って、自分で楽しむコンテンツを探すことができます。だから絶好の時間つぶしのツールだったんですね。
まとめ
今日はぼくのひきこもり経験からなぜ「ひきこもりが真っ暗な部屋の中でパソコンの光だけで生活しているのか」について書いてみました。以下まとめです。
2つの理由
- 近所のひとにひきこもりがバレたくないから電気を消す
- 家族に会いたくないからパソコンを眺める
ぼくも引きこもりになる前までテレビで引きこもりの特集を見ても、こんな奴いないやろ〜、と思っていましたが自分がなっちゃったんですね。もしこのような生活から抜け出したいという方に簡単なメッセージです。スリ足をやめましょう。家族に足音を聞かせる。まずそこからだと思います。