引きこもり生活が続くと高い確率で体調不良を引き起こす。
これは当たり前の現象で、例えば犬や猫でも、散歩もせず狭い空間に籠もりずっと吠えずにいれば体調を崩してやがて病気になる。人間も全く同じ。引きこもりの不健康な生活が心身に与えるストレスは計り知れない。
もしあなたが現在体調不良が続いているのであれば、今すぐ生活習慣を見直すべきだ。
僕も大人になってから1年以上の引きこもり生活を送った。その間に様々な体の不具合が起こり、つらい思いをした。この記事では体調不良の引きこもりが今すぐ辞めるべき生活習慣について個人的な経験を交えてお話しする。
目次
引きこもり生活が招く体調不良
引きこもり生活が引き起こす体調不良は精神的なもの、身体的なものがある。主に引きこもりが陥りやすい体調不良は以下のようなもの。
引きこもり生活が招く体調不良
- 食欲不振
- 免疫機能の低下
- 自律神経の乱れ
- やる気・気力の低下
- 不眠症/過眠症
不規則な生活から食欲の低下を感じる人は多い。家にいてエネルギーを消費しないから食欲がないと判断するは危険だ。うつ病や自律神経失調症などの合図かもしれない。栄養が不足することで他の症状が併発する可能性も高まる。
乱れた食生活や不規則な生活を続ければ体の免疫機能は低下する。学生時代は風邪などひかない僕だったが、引きこもりになってからは頻繁に風邪をひいたり寝込むようになった。当然病気に罹るリスクも高まるだろう。
生活リズムが崩れると自律神経が乱れ、不安や体のだるさを覚えるようになる。体を興奮状態に作用させる「交感神経」と、リラックス状態を生む「副交感神経」のバランスが崩れ、心身ともに悪影響を及ぼす。
自宅から出ない生活が続くとなにをするにも億劫になり、気力がだんだん低下していく。こうなると不健康な生活を改善できなくなり悪循環にはまる。昼夜逆転などはやる気・気力がなくなって陥りがちだ。
自律神経が乱れると規則的な時間に寝ることは難しくなるだろう。睡眠不足が続いたり、逆に昼夜関係なく寝続けてしまう人もいる。僕自身朝方に寝て夜9〜10時に起きるような生活をなかなか脱せずにいた。
引きこもり生活が招く体調不良について列挙したがこれはほんの一例に過ぎない。
最初はだるさや食欲の低下など軽度の体調不良かもしれない。しかしそれを放っておけばどんどん体調は悪化していく。知らない間に重大な病気を引き起こす可能性も十分にある。
自分でも良くないとわかっている生活習慣はすぐに改善すべきだ。
体調不良の引きこもりが今すぐ辞めるべき生活習慣
ここからは体調不良の引きこもりが今すぐ辞めるべき生活習慣と対策についてまとめる。
日光を浴びない生活
日光を浴びない生活によってビタミンDが不足しがちになる。ビタミンDは直射日光に当たることで体内に生成され、心や神経バランスを整える「セロトニン」を調整する。1日1回太陽をたっぷり浴びることで体内時計が整い、ストレス耐性にも強くなる。
起きたら何も考えずにすぐ散歩に出かけよう。10〜15分の散歩が気持ちをポジティブにし、1日のクオリティをぐっと上げてくれる。毎日少しでいいから日中に外に出てみよう。
整頓されていない室内環境
引きこもりが散らかった部屋で過ごしがちだ。「部屋は自分の心を映す鏡」とはまさに言い得て妙で、身の周りが整頓されていなければ生活は廃れていく。
整理整頓が苦手な人の気持ちは僕もわかる。長年整理整頓が苦手だった僕でも今では部屋を毎日掃除し、清潔に保てるようになった。
コツは「机の上だけ」常に綺麗に保つこと。片付ける習慣が付き、次第に部屋全体も整理できるようになる。
乱れた食生活
食生活の乱れは健康を損ねることに直結する。十分な栄養を摂取していなければ体調を崩すのは当然だ。毎日摂る食事は体の免疫低下を防止し、あなたにハツラツとした活力を与える。
3食まともに食事ができていない人はまずは腸内環境を整えるのが効果的。腸は「第二の脳」とも呼ばれるほどに重要な臓器だ。快楽を与えるドーパミンや平常心・安心感を保つセロトニンの多くは腸内の細菌が生成すると言われ、腸の状態は心身の健康に大きく影響する。おすすめはこのブログで何度も取り上げている「エビオス錠」がコスパも良く、非常に効果的だ。
極度の運動不足
引きこもりの90%以上は運動不足なのではないだろうか。1日でほとんど体を動かさない人もいるかもしれない。
運動不足によって血行が悪くなり筋肉は硬化する。また老廃物が溜まることで疲れやだるさを感じやすくなるだろう。放っておけば高血圧や心臓病、動脈硬化などの、特に血液に関する生活習慣病にかかるリスクが高まる。
散歩でもいいので1日の中に必ず体を動かす時間を確保しよう。
綺麗事ではなく、運動することによって人生が都合よく運ぶことは多々有る。
乱れた睡眠サイクル
睡眠は自律神経のバランスと大きく関係している。良質な睡眠を確保できれば体が十分に休まり、すっきりとした朝を迎えることができる。逆にそうでない場合、睡眠中にも交感神経が優位に働き、筋肉が緊張状態のままだ。当然疲れやストレスを次の日に持ち越してしまう。僕も引きこもりの時期には夜になかなか眠れず生活サイクルがどんどん乱れていった。
僕が実際に試した方法の中でも夜眠るのに最も効果があったのは「筋弛緩法」だ。筋弛緩法は、意図的に筋肉を緊張させ、その後にフッと力を抜くことで筋肉を一気にリラックスさせる方法。
- ふくらはぎの筋肉に力をぎゅっと入れる
- 筋肉に力を入れたまま10秒間数える
- 10秒後一気に力を抜きリラックスする
- これを ふくらはぎ→太もも→腹部→胸→肩→首→手→顔に行う
また昼夜逆転で悩んでいる方は以下の記事を参考にしてみて欲しい。具体的な昼夜逆転生活の改善方法をまとめている。
さいごに
今日は引きこもりが改善すべき生活習慣についてまとめた。
色々なことについて触れたが、これさえやっておけば体調が良くなる、健康になるというたった1つの特効薬的なものはない。僕らの健康はさまざまな要素が絡まり合って成り立っているからだ。
最も僕が伝えたいことは引きこもり生活自体が、あまり健康的なものではないということ。そしてそれを早く脱するべきだということだ。
個人的に、人との会話がないことが最もストレスフルで不幸なことだと思う。
小さなことでも、できることをコツコツ継続していけば、必ず引きこもり生活を卒業できると僕は思う。
頑張ろう。